赤い靴、虎の刺繍
ちらりと眺めた
縦にふらりと振れた
赤い靴
異人さんに連れてかれてしまう
彼女にとっての異人さんってつまりのトコ誰だというんだ?
一緒に揺れたスタジオ用のスニーカーも見て
俺は何故か裸足だし
気付いて足の裏払った
足はあと二人分見えて、片方はイライラとリズムを刻んでいる。
俺は心の隅でドロをはく。ドロの色、質感、音で想像できて。
自分の吐いたものの汚さに吐き気がする。
気分が悪い。
呼吸。
煙草が吸いたくなる。
話のキレ目まで三分待った。
「タァバコいいですか?」
俺はね笑顔で言ったさ。
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