枯葉を踏んだ
それは終わっていて ズルイ
フローリングは丸裸のまま
窓からの光に温む
煙る部屋の空気はあまり動かなくて
ゆっくりちらつくホコリを見上げたまま
また目を閉じてしまった
何も見えなかった
コンクリートの打ちはなし 壁に触れた冷たかった
生きてなくて ズルイ
貧血の朝のようにソファに沈んで
何も進まなければいいのに
ただ時間は過ぎて
自分をとり残してはくれなかった
微睡んでも過ぎて
自分は何かとり残してきていないだろうか
金属のドアは開け放たれた
空気が変わって
自分はやっと 得ることを思い出したり
とり残されず 隣に今もある
思った以上に外は忙しく過ぎたと
温んだ部屋にも言葉は流れ
忘れ物の歌は足元にあって
夜に
僕らは歌う
冷えたギター 生きものみたいだ もうズルイとは 思わない
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