ふと思い出し。

小さい頃（小学生くらい？）に、父親が海外出張ついでに凧（カイト）を買ってきた。

ものすごく飛ぶ。

鴨だか雁だかの首の長い鳥のデザインで。

生地はジャンパーとかテントの生地みたいな軽くて風を通さないやつでできてる。

日本の凧糸じゃ短いし弱すぎて、同じ店の輪型になってる凧糸を使ってた。輪の中に手を通せばクルクルと糸が出ていく。



とにかく簡単に飛びすぎるから、爽快だが退屈といえば退屈。

弱い風でもあがるから、ほぼ走る必要もない。

周りの子供が本気で走りつつ上がらないビニール凧を持っているなか、かなりのハイスペックだった（値段が十倍とかなんじゃないかそもそも）



それより小さい頃だと思うが、アニメキャラの凧を欲しがったり、凧を自作した年もあった。

父も好きだったのかな、いっぱい手伝ってもらったな。

まああまり飛ばないけど。

あとよく飛んでた凧が、骨折れちゃったり端破れたりして、テープで直しても飛ばなくなったり。

これはショックだよな…



鳥の凧もメインの横棒が折れたことが確かあった。

父が色んな素材を試して、また折れたり飛ばなかったりしてたような。

思い出すと切ないから、多分私は失敗したときにションボリしてたのだろう。

最終的にはまあまあ飛ぶのはみつかったが本物にかなわず、父がまた出張のときに買ってきたのではなかったか。

その店は私も一度だけ家族で海外旅行したときに行った。

カラフルなカイトがたくさんあって素敵な店だ。



父はたしかその店の凧をあと二種類くらい、鳥の柄違いと四角いのを買ったが、最初の鳥が一番飛んだ（四角はほぼ飛ばなかったんじゃ）

それもちょっとションボリしたような。



特にオチはないが、父は遊びに金も手間もかけられる人で、根気もあるし、試行錯誤も楽しめる人だが。

もしかしたら私がションボリするから、毎回一緒にションボリなっちゃってたんじゃなかろうか。

うーんあり得る。



娘は今もあの鳥の凧が好きだし、いい想い出になってんで、良かったことにしてほしい。

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ちなみに数年前に高校（母校名）の裏で飛ばしたけど、まだメチャクチャ飛びました。