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ついった
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「ですからね。黄金の君である貴方様が例の魔痕の少女に好意…いや、それ以上のものを抱いているというですね。そういうことを言い出す輩がいるのですよ。
まったくなんという…」
神々の集いの中でも長老側と言っていいその白髪の神はくどくどと言葉を連ねている。
黄金の君…ガーランディアは口を真一文字に結んでいたかと思うときょろきょろ視線をめぐらせてから口を開いたり閉じたりしている。
そして言った。
「彼女を好きになって何がいけないのか!」
白髪はしわに埋もれた目を見開き、黄金の君を見た。
黄色い顔が赤い。
「は、はぁ何がいけないんでしょうなぁ」
そりゃ監視する側が惚れてどうするよ。
と思っていたはずなのだが何だかもうよくわからなくなった。

(一年後)
「ストロベリー殿はーなんとも美しく凛々しく素敵な方ですなー」
「何を言うストロベリーちゃんはちょーキュートじゃよー」
「あのちょっと勝気なカンジがたまらんー」
会議に出ている神々は水晶に映る記録映像を眺めながら口々に言った。
「ここじゃー!ここでのこの印の結び!完璧じゃー!」
「何て才色兼備なお方だ。素晴らしい!」
もう何か居心地が悪いのでガーランディアはその部屋を後にした。
廊下に出て少し歩くと
若い神兵がなにやら寄って来た。
「あ、あの。これをストロベリーさんに渡してくださいっ」
ガーランディアはちょっとゲンナリした。
「待てガーランディア!わしからもストロベリーちゃんにコレをー」
「私からはこれを」
「僕からはー」
ガーランディアはもっとゲンナリした。
咳払いをする。
「お前たち」
一瞬みんな固まって静かになった。
「着替えと風呂だけは覗かないように!」
『もちろん!』
一同の気持ちは一つになっている。
「そんなことする奴は私がこの手で」
「恐れ多い。そんなことできるわけがない!」
「あぁでも綺麗なんだろうなぁ」
「馬鹿もの!当たり前だろう!て違う、何を考えている!」
「想像するも同罪。貴様、斬る!」
わーわー
ぎゃーぎゃー

神々は今日も平和です。

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