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ついった
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「・・・弱い子なんだ」
「は?」
「彼女は弱い子だ。
 俺は、彼女を守ってやりたいと、思った。」
俺は何も言えない。
「そして『普通』の子だ。悪い子じゃない。少し、考えてあげてくれ。」
何も言えない。
「お前なら、彼女を強くしてあげられるかもしれない。」
いつもの通りのつぶやくようで良く通る声で。
俺は少し泣けてきた。悔しかった。
「お前は悔しくないのかよ。」
俺の顔を見た。
「多分、お前より悔しくない。」
「何で」
「そういうもんだ。」
風が通り抜けた。
「お前は大物になる。」
「・・・お前のが大物だよ」
「俺は将来」
そのとき初めて奴の未来の話を聞いた。
「なんとか仲間を見つけて、やっていけると思う。
 お前みたいな奴が世の中にはまだまだいると思う。」
「お前も大物になれよ」
口からぽろりと出た。
奴は笑って続きを話した。
「少し、派手な職につきたいと思ってる。
 マスコミは、普通じゃないほうが好きだ。」
「芸能界か?」
「歌が好きなんだ」
少し恥ずかしそうに笑った。誇らしげでもあった。
「初耳だぞ」
「音楽関係がいい。俺は家を出るだろう。」
俺は将来なんてあんまり真剣に考えてなかった。
奴は輝いて見えた。いつもよりカッコよく見えた。
「俺はたまに、自分に嘘をついて他人にとりいろうともするだろう。
 そうしないと世の中渡っていけない。」
「お前が・・・?」
「でも、お前はできるだけ素直に生きろよ。
 少し短気だが、そこが魅力になる。」
予言者みたいに言った。
「俺は、将来なんて何も考えてない。」
少し急いて言った。でも奴は微笑んで、
俺の頭をぽんとなでて言うんだ。
「将来は大物だ。」
キッパリと
言い切った。
(続く)

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俺は彼女に屋上に呼び出された。
彼女はいつもより強く見えた。
強く見せようとしているように見えた。
「私と付き合ってください。」
そう言った。
俺は冷たい目をしていたかもしれない。
「付き合えない。」
彼女は目をそらした。
消え入りそうな声で
「ごめんなさい」
と言ったが、意味がわからない。
「俺は、お前が奴を振った理由が気に食わない。」
彼女は目を見開いてこっちを見た。
「見損なった。」
俺はムカムカする腹と非常に不本意だが罪悪感にきしむ胃で、
その場を後にした。
彼女は
泣いていた。
俺には意味がわからない。

で、次の日の昼休み、それを奴に報告した。

「俺はお前が不当に評価されているのが気に食わないんだ。
 そんな風にお前を見てる奴はバカだ。」
屋上は今日は静かだ。
風は時々、緩く吹いた。
「それが『普通』なんだろう?前にお前はそう言ったろ。」
俺は鼻で笑う。
「だから『普通』は嫌いだ」
「お前、彼女が欲しいんじゃなかったか?」
「バカはいらない」
そいつはこっちを向いた。
「矛盾している。」
「してない」
「してるさ。」
今度はそいつが笑った。
「彼女が欲しいならおれといちゃいけない。
 『普通』で合ったほうができる可能性が高い。」
「欲しいって言ってもなんでもいいわけじゃないぞ。
 自分と考えが合わないのなんか嫌だ。」
「なるほど。」
チャイムが鳴った。
そいつは動かないし、俺も動かない。
「また『普通』じゃなくなった。」
そいつは言った。
「このぐらい普通だ。」
俺は言った。
日が暖かい。
弱い風が心地よかった。
「お前は、俺のことがなかったら、彼女の告白受けたろ?」
「・・・受けたかもな。」
奴は先を言わない。
「でも、それは知らなかったからだ。
 お前だって、彼女がお前のことよく知らなかったら彼女はOKだしたかも知れないだろ。」
そいつは目を細めて雲を見ていた。
「頭いいな。」
「何だソレ」
奴は俺の望むようなことを、この時は言わなかった。
(続く)

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私は目がよくないのでサッパリですが、周りの人はよく私を視認して下さるようで
知らない人から同じ学科だよね?とよく言われます
理由一、デカイから
理由二、汚いカバンをいつも持ってるから(捨てられない;)
理由三、天然オーラ
理由四、間の抜けたファッション
理由五、豪快な髪と眉
理由六、毎日同じジャケ
…1と5と6が濃厚。
見た目のインパクトは中の上だろう。上ですか?
自己分析は上手くないかも。どうよ。
今日は凄い友人デー?
だいたい一日おきくらいでやってますので
風邪はほぼ完治です。皆アリガトウ。

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死は静かだ
しんしんと しんしんと降る
雪の夜のよう
滲み出る 闇と
下へ 土へと還る重力が
重く
既に終わり
残されたものは
ただただ別れを告げ
それもまた実体が無く
滑稽であると
終わりは静かであると
心に刻み
また自分も易く 土へと還ると
ただただ
滑稽に

 
死体ほどこの世で停止しているものは無いと
それだけが残る
実物大のものを見て
初めて知る。

あぁやっと死体が描けたな
死体は綺麗でも汚くも無く、静か。そして停止。
ただそうだなと思った。
そうだったよな
怖くもない
そんなカンジ
意味もない

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この日記は私の生存確認に役立っているらしい。
メルありがたう。

 
グレイの「ひとひらの自由」てボブディランの「天国への扉」?
ボブディランのベスト、普段はライクアローリングストーン一曲リピなんですけど、
珍しくシャッフルで聞いてまして。
「天国の扉」なんかもう嫌ってほど死にそうな曲ですね。
聞いてると色々ネタが浮かびましたよ。
ルル嬢はこの曲を芹氏が聞いてたら凄い嫌がるだろうなぁ。
こんな曲素面で好きとか言う人、死にたがりじゃないかと疑いますもんね。
怖いよ。
私はライクアローリングストーンが好きです。天国の扉なんか聞いてると泣いてしまいそうだ。泣かないけど。
相変わらずライクアローリングストーンのカバーのCMは可愛い。
誰がカバーしてるか調べようかなぁ。
チェンジザワールドも気になる。最近よくカバーされてるなぁ。
うちは本当のトコはバリバリしたロック好きーな気がします。
バリバリしたロックンローラーの作るバラードが好きです。
あれ、おかしいな。
でもモーサムの、あれ、バラードじゃないか、メロディアスな曲は最高。
椎名林檎もメロウがいいし。
バリバリしたギターが切ないのが好き。
あの胃に悪い感じがいいと思いませんか?(胃痛持ちめ)

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