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ついった
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「本当に自分勝手に生きたくって、それでもって誰も傷つけたりしたくなかったら、一人でいることだよ。
 友人とか彼女とかね、もっての他だ。」
彼は学校のベランダで、煙草の煙を吐きながらそう言った。
黄昏時も終わりに近づいて、闇が落ちて来て残った光が山際を紫に染めている。
秋の匂いのする冷たい風が木の葉を鳴らした。
「でもきっと俺はもっと自分勝手なんだよ。俺は他人を傷つけるよ。」
これは彼の懺悔で、彼の謝罪だ。
俺は神父では無いから許す必要が無い。
でも友人であるから許すか選ばなきゃいけないかもしれない。
俺は煙草を吸う。
思考は大して晴れなかった。
彼の言葉が飲み込めないものとして喉に詰まる。
彼が今にも消えるのではないかと疑念が湧く。
それを必死に払った。
まだだ。
きっとまだだ。
暗さに目がついてゆかずに、視界がボンヤリと濁っていることにふっと気づいた。
そして彼が優しいことにも気づいたし。
彼のことをもうとっくのとうに許していることに気づいた。
「何を今更。」
俺は言った。
彼が嬉しそうに顔を崩して笑ったのが見えないのにわかった。

 
 
芹と友人。

頭痛とめまいと乾きと夢と。
でも結構深く眠れたので結構体は癒えた。
相変わらず夢を見るのは苦手。
何かを不快に感じてる夢が結構多い。
焦っていたり怖かったり怒っていたり。
でも幸せな夢もそんなに好きではない。
夢は夢だからな。
でも気持ちよく眠りたいことは眠りたいか。
夢でしか体験できないことがあったらそれはしてみたいとも思えなくも無い。
思えなくも無い、程度だが。

起きて風呂入って洗濯をした。

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