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ついった
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「灰は僕の輝かしい諦め」

そんなタイトルで、彼は一度、学園祭か何かにその作品を出した。
それはただの灰の山だった。
四角い、ただ白いだけの紙の上に、
ほんのり黒味がかった、それでもほとんど白い灰が、
ただ盛られているのだ。
私は、それを見て
「灰だな」
と、思った。
飛ばないように固めることさえして無い。
でも少し湿っているような、
そんな状態で盛られていて。
それはただ、そこにあったのだった。
 
数ヵ月後に彼の部屋に灰の入った箱を見つけた。
私は、その作品を思い出した。
箱に入れられて、
灰はあった。
私は彼に尋ねた。
「何で、灰をとってあるの?」
彼は私のほうを見て、笑って答えた。
「そうするのが、僕の愛なんだ」
彼の言うことが、私は理解できなかった。
彼の、作品も理解できなかったし、
つまりは彼の諦めも、
私はそのとき理解できなかったのだった。

 

 
色々本当は長かったけど削った。
何の話かわからなくなってしまったな。
作品名になってるあのフレーズがふと浮かんでメモってあったので、
そこからズルズル書いた。
シマッタ、寝るはずだったのに(苦
色々失敗。
灰は灰に、塵は塵に。
でも捨てられなかった灰のこと。

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