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ついった
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「私がバンドに入ったときに。みんなで一度墓参りに来たの。
 全也さんがね、彼が白ワインが好きって聞いて来たのだと思うのだけど、
 お墓にドボドボかけるの。
 私は次の日もう一度一人で来たのね。
 そしたらお墓に蟻が群がってるの!何かお墓中ベタベタしてて少し黄ばんでるし。
 私は一人で水をかけて流したんだよ。水の中を溺れた蟻が模様みたいになってた。
 私はここに来るたびにそのことを思い出すよ。」
彼女はそこで俺の方を見てニッコリと笑った。
「お墓なんて意味はないの。あの部屋だって大した意味はもうない。」
 
 
なんかバイト中に浮かんだ。
ハルナ君の心中がいつもなんだかあーあ。

 
ふらりと愛のやつが帰ってきた。
彼は空が飛行機が飛んでるのをスバラシイ!と言えるようなヤツで。
なおかつかなりフラフラしてて自分勝手だ。
「全ては独立した事象だろう?」
と頭のいいバカの彼は言った。
「だって俺が自分勝手だからお前は俺が嫌いだろう!」
彼は言った!そのくせヘラヘラユッタリとここに戻ってきたのだ。
彼の暢気な様子になんとなく気が晴れる。

 
バイト前に考えてたのは。
人に好かれていたいと思うのと同じように、
人にどこまでも嫌われてゆきたい、と願うことがあることについて。
バイト中も考えていた。
なんでそう思うのだろう。
好かれたい、というコト自体もそれ自体が最小要素なのだか、原因を言えといわれても難しいけれど。
嫌われたいってなんだろう。マゾイぜ。
でも、確かにある。
自分がどんどん嫌われていったら、それはなんかすごく良いことに思えるんだ!
好かれようとすると色々大変だからかな。
嫌われてもいい、と思うのは切ないからか。
嫌われていこう!ならラクかもしれない。
だからかな。

でもやっぱし好かれたいよなぁ。
どうせならさー

なんか自分を振り返ると22にもなってよくぞまぁこんな青いことばっか言ってられるよ、と思うのだが。
イタイ子!
まぁ今日は機嫌がいいので、自分大好きです。
ウワーイ。

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